"りんご" に関するエピソード

「これまでで一番悲しかった時」

35歳 女性のストーリー
これまでで一番悲しかったのは、飼い犬が死んでしまった時です。もともと捨て犬で、いとこが拾ってきたのを我が家で飼い始めました。まだ小さく、生後2ヶ月くらいだったため、世話が大変でした。慣れるまでは夜鳴きが酷かったため、夜中も起きて世話をしていました。
私に一番懐いて、私が帰宅すると背筋を伸ばしておすわりをして出迎えてくれました。悲しい事があるとなんとなく分かるのか、慰めるようにそばに来てくれました。 大学入学と同時に家を出たため、それからは会える頻度はかなり減ってしまいました。それでも実家に帰った時には大喜びで迎えてくれました。
ある年の夏、帰省中の車の中で「早く会いたいな」と話していると、母が「話しておかないといけない事がある」と言います。愛犬が前日に息を引き取ったと言うのです。少し前から病気になり、手術も難しいことは知っていました。ただ、少し前まで元気だったため、突然の事に驚きました。静かに眠るように逝った事、自宅の敷地内に埋葬した事、大好きだったりんごを一緒に埋めた事、これからは自由に遊べるように首輪は外した事などを聞きました。
今でも思い出すと涙が止まりません。最期に一緒に居られなかったことが、なにより悲しかったです。

「一番おいしかった食べ物」

24歳 女性のストーリー
小さいころから果物が好きでよくいちごやりんご、ミカンなどを食べていました。
しかし、ある夏に祖父母の家に遊びに行った際に出された果物が今まで食べたてきた果物の中で飛びぬけておいしかったものがあります。
それは「マンゴスチン」、果物の世界では果物の女王の異名を持っている。
可食部は、種の周りを覆っている白い部分でミカンのような形である、その甘さはさわやかな酸味をとのハーモニーで、いちごなど比べ物にならないほどのおいしさだった。
いくらでも食べられる、と思ったが、原産国は東南アジアや南アジアで熱帯果実の栽培ができる沖縄でも栽培に成功していない品種。
様々な店に足を運んだが、どこも夏にほんの一部しか販売されておらずお目にかかれたら奇跡というほどだった。
いまでも、あの味は忘れられず、見つけた場合は購入してひと時の贅沢を味わっている。
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