"浴衣" に関するエピソード

「忘れられない夏の思い出」

24歳 女性のストーリー
小学生の頃、近所の夏祭りを友達と楽しんでいた時のこと、突然夕立に見舞われました。真夏だというのに、雨で冷え、浴衣は台無し。二人でプルプル震えながら、肩を寄せ合い、ごった返す人波の中、財布を握りしめ、雨宿りする場所を探しました。ようやくたどり着いたビルの陰、コンビニで買ってきたおでんはふわりと温かく、心まで温めてくれました。雨が止むまで、友人とおおよそ一般的な女子小学生がするような他愛もない話で盛り上がり、唯一無二のおでんの具「友情」を噛み締めていました。
それからというもの、私も友人も、夏の天気にはとりわけ用心深くなり、どこか遠くへ行く時は必ず雨具と気温調節用の衣類、食べ物飲み物といった備えを万端にするようになりました。
37歳 女性のストーリー
花火大会の後に下駄の靴擦れが痛くて、用意しておいた普通のサンダルに履き替えて歩いて帰りました。しかし、下駄を忘れてきてしまい、忘れた場所が悪くてちょっとした騒ぎになってしまいました。

その花火大会では橋を歩行者天国にして歩いて橋を渡って花火がかなり近くから見られます。橋の長さがかなりあるので往復すると疲れます。

私が下駄からサンダルに履き替えた場所が花火が見える方とは逆の橋の欄干の近くでした。下駄がポツンと置いてあるとまるで人が身投げしたように見えて、身投げひた女の幽霊が出たと噂になってしまいました。花火大会の場所が田舎なので、地元の人は花火の後しばらく幽霊の話ばかりしていました。

今さら下駄からサンダルに履き替えて、下駄を忘れただけですと言い出しにくい空気になってしまいました。そのときに一緒に花火大会に行ってくれた彼氏が、今の夫です。一緒に屋台で買い物をしたり、花火を見上げたり最高のデートになるはずでした。

夫も同じ地域の出身なので花火大会の日の下駄の話が、幽霊の噂になってしまったことを知っています。それでも、その幽霊の話が地元で盛り上がり過ぎて、

「今さら下駄忘れただけって言いにくいよね」

夫は苦笑いしていて、二人の秘密のようになっています。もちろん消防団や警察の人はプロなので、置き忘れただけの下駄だと知っています。捜索の川さらいもされませんでしたし、誰にも迷惑はかけていませんが気不味いです。橋の欄干の側でなくても、地元以外から来た人が下駄からサンダルやスニーカーに履き替えて、脱いだ下駄を忘れていくというのはよくあることです。

いくら田舎とはいえ、100人単位の人が橋の周辺にいて誰かが身投げしたら目撃者が出ます。また幽霊の噂にならないように、下駄からサンダルに履き替えるときは下駄を忘れないようにしています。

人騒がせな忘れ物でしたが、毎年今の夫と地元の花火大会に行く度に、あの下駄の忘れ物を思い出します。浴衣の色に合わせて買った下駄なのにもったいなかったなと思います。幽霊扱いされてちょっと後悔が残る忘れられない夏の思い出です。
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